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2006-10-26 (Thu)
黒と茶の幻想 (上) 黒と茶の幻想 (上)
恩田 陸 (2006/04/14)
講談社
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黒と茶の幻想 (下) 黒と茶の幻想 (下)
恩田 陸 (2006/04/14)
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太古の森をいだく島へ
―学生時代の同窓生だった男女四人は、
俗世と隔絶された目的地を目指す。
過去を取り戻す旅は、
ある夜を境に消息を絶った共通の知人、
梶原憂理を浮かび上がらせる。
あまりにも美しかった女の影は、
十数年を経た今でも各人の胸に深く刻み込まれていた。
「美しい謎」に満ちた切ない物語。

雨の音を聞きながら、
静かな森の中を進んでいく大学時代の同窓生たち。
元恋人も含む四人の関係は、
何気ない会話にも微妙な陰翳をにじませる。
一人芝居を披露したあと永遠に姿を消した憂理は・・・。
全員を巻き込んだ一夜の真相とは?
太古の杉に伝説の桜の木。巨樹の森で展開する渾身の最高長編。
(本書より)

ネタバレあります♪ご注意を(((((*^o^*)♪


単行本でも分厚そうだったけど文庫本2冊・・・
とにかく長かったです♪長編ですね!

4人の高校時代の友人、恋人、
現代はそれぞれ家庭を持った30代後半の男女4人の物語。
それぞれを主人公にした1章×4編で構成されていました。
ちなみに4人はそれぞれ恋愛対象だったり、
実際に付き合ってた2人もいますが、
現代は彼らは赤の他人になってます・・・。
(それぞれ別の人と家庭を持ったってことですね)

利枝子、彰彦、蒔生、節子の順で章によって視点が変わるのですが、
最初が利枝子だったので、梶原憂理の謎がまず出てきましたが・・・
それは蒔生の視点で描かれたとき、やっと解決しました。
でも実際は解決・・・にはなってないのかな(^^;
蒔生自身も憂理の結末はわからないようですしね。
それがどっちでも今更どうでもいいのかもしれません(笑)
ただ利枝子と蒔生とは永遠に平行線なのかなあと思いました。
似たもの同士って言葉がその象徴のようです。
交わることはおそらく永遠にない、
でも互いの存在を忘れることもないー。
実際この作品の中で、彼ら2人のそれぞれの今の生活って
あまり描かれていませんよね。それぞれの家庭のこととか。
蒔生は離婚したから少しは登場してはいますが・・・
その辺からも2人にとっては二人の存在が大きいのかなあと
感じました。同時に憂理も原因のひとつなのでしょうが。

彰彦のお姉さんの存在は重いような軽いような。
本当のところはかなりディープな部分なのでしょうが、
彰彦のキャラクターか存在からか、
それなりに・・・成立されてる気がしました。
(特に彰彦と蒔生の関係とか)

節子もかなり重い環境の中で生きているのに、
それをこの島にいる間には、おくびにも見せないところは、
大人のような気がしました。こんなものなのかなあとも。

タイトルが象徴的な感じがします。気に入ってます♪♪♪
もし黒、だけだったらーパンドラの箱的な予感がするのですが、
(・・・実際ディープな登場人物が多いですから)
茶、が加わったことで重い部分の中に懐かしさ、優しさ、切なさで
ホッとさせてくれる部分が出たように思います。
私が茶=セピア色を連想したからなのですが・・・(*^^*ゞ

これから先もきっと永遠に言葉にすることはないかもしれないけどー。
時にはほんの少し立ち止まって、過去を振り返り、
昔の自分を思い出してみるのも、いいかもしれない。
次回は蒔生51歳の誕生日に決行でしたっけ?
それまで彼らは思い返すこともないのかなあ。
思い出すとつらいことも多いかもしれないけど・・・
でも素敵な旅を終えたような気分になりました。

お気に入り度 ★★★★★

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茶と黒の幻想(上・下) 恩田陸
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